村岡伊平治伝 1回目

というわけで新年最初のイベント?
小山力也さん主演の舞台、「村岡伊平治伝」を見に行きました。

場所はギロッポンの6番出口のところにある俳優座劇場。
新宿、もしくは秋葉原によってから来ようと思ったんですが、13:30開演で案の定、目の覚めた時間的に直行するしかなくなりました(^_^;)

入り口でブログ用に写真を撮ろうとしたら俳優座のおじ様が
「(看板と一緒に)撮ってあげましょうか?」
と言って下さったので撮ってもらいました。
当然自分が写ってるのでブログには載せられませんがorz

入り口では予約しておいたチケットを受け取る。
実は、12月3日の予約開始時間(10:30)からかけまくって即効でチケットを手に入れたので良席を期待してました。
しかも力ちゃん枠だしね。
いざ座席を見てみると14列…
うーん・・・
まあ満員みたいだったし仕方ないか。
まさかネット申し込みのほうが優先てことはないよなぁ、なんて事を考えながら
開演時間も近いのでトイレを済まして会場へ。


会場は思いのほか以上に小さかったです。
ちゃんと坂になってるし。
これなら後ろのでも見やすいと思って何気なく座席の番号見たら
14列、最後列でしたorz
でも最後列のど真ん中でした。

これはどういうことなんだろう、
よく舞台好きな人は後ろ側のほうがいいというのも聞いたことが無きにしも非ず、
よかれと思っての最後列なんでしょうか。
いや、まあ実際すごい見やすかったんですけど。
前の人の頭も邪魔にならなかったし。
ど真ん中だったんで全体を楽に見渡せましたし。
少し見下ろすくらいの感じがちょうどいいんですよね。

ただやっぱりさ、間近でみたいす。


ネタバレ防止のために後日書くことにすると、結局書かないんですよね。

開演

まあちょろっとあらすじでも


明治20年、九州島原生まれの村岡伊平治(力ちゃん)は儲け仕事を求めて中国の天津に渡り、床屋で働いていた。

そこでかつての恋人・しお子と再開し、「一緒に日本に帰ろう」と約束してしおちゃん(偶然?w)に押し倒されるwのもつかの間、力ちゃん、日本領事館に連れて行かれる。

そこに待っていたのは、陸軍中尉の上原なる漢。
昼間に(力ちゃん目当てで)床屋を訪れたときに、その一挙手一投足に惚れ込み、力ちゃん満州密偵旅行のお供に連れて行くことに決めたらしい。
密命を知ってしまった力ちゃんは、断ったら殺される、ということで仕方なくお供に。
しかし「報酬は期待していい」的な言葉にまんざらでもない様子。
密命のために、旅立つことをしおちゃんに告げられないまま天津を後に。


道中、力ちゃんは国家のため、陛下のため、が口癖な中尉にいろいろ調教される。
まあただ単に勉強熱心なのかもしれないけど。
このとき力ちゃんが教わったのは、
志那の女郎が国辱であるということ。それは、

  • 密航者であること。
  • 貞操を守らない。
  • 子供を産めない体になったこと。←兵力が増えない。神(天皇)から授かった体を大事にしないとかそんな感じだったような。

そして、国辱であると分かっているならば、女郎と遊んでもいいということw

それから、女郎も人柱になるという意味では国家のためになっているということ。

  1. 各地に女郎を連れて行けば男が集まる。
  2. 男が集まれば、宿や店ができる。
  3. そこが栄えてやがて港になる。

という考えらしい。

密偵の道中、力ちゃんは行く先々で会う女郎たちに中尉の受け売りを吹き込み、「わしがみんなを日本に返しちゃる」的なことを言いまわってた。


そして半年後、密偵の任務も終えた力ちゃんが中尉から褒美として受け取ったのはなんと
日章旗でした。
絶望した!
褒美のお金でしおちゃんと日本へ帰るつもりであった力ちゃん、途方にくれるのであった。


それから一年後、力ちゃんはアモイ(どこ?)で簡易宿屋を開いていた。
ゴロツキどもを雇い、日本からさらわれて来た女子たちを助けているらしい。
宿屋は彼女たちをかくまうためのとこらしい。
どうやら、力ちゃんはあのあと天津に戻ったがしおちゃんは行方不明、やけになってヤクザになったらしいw
それが持ち前の器量よさであっという間に出世して、宿屋を構えられるぐらいになったらしい。


だんだん疲れてきたのでここらへんでまとめよう。

まとめ

  1. 力ちゃん、金儲けができると聞いてホイホイ中国へ。
  2. 力ちゃん、元恋人に押し倒される。
  3. 力ちゃん、陸軍中尉に見初められ、無理やり旅のお供に。
  4. 力ちゃん、中尉の受け売りで女郎に説教。日本へ返すと約束。
  5. 力ちゃん、旅の報酬は、日章旗のみ。元恋人行方不明→絶望した!
  6. 力ちゃん、ヤクザになる。
  7. 力ちゃん、豚吉と会う。
  8. 力ちゃん、宿屋の主人になる。
  9. 力ちゃん、顔役になる。
  10. 力ちゃんPKK(People Kidnapper Kidnapper)になる。(無理があるかwてか攫われ人攫いか)
  11. 力ちゃん、PKに襲われる。
  12. 力ちゃん、たまらず宿を売りに出す。
  13. 力ちゃん、女郎やバイトに叱責される。
  14. 力ちゃん、子分の提案を受け、助けた女郎を売りに出す。
  15. 力ちゃん、フィリピンへ行く。
  16. 力ちゃん遊郭を開く。
  17. 力ちゃん、株式会社社長になる。
  18. 力ちゃん、ついに人攫いになる。
  19. 力ちゃん伊藤博文に中尉の受け売りを語る→無視。
  20. 力ちゃん、自分の行いは国家のため、陛下のためですよね?と皇居の方角に問いつつフェードアウト

総括

これほど結論のはっきりしない、舞台は初めてでした。
あれ?終わっちゃうの?って感じでした。
まあこういう投げっぱなしのもありですが。
普通なら最後に行方不明だったしおちゃんが出てきて幸せに暮らすってパターンのはずが、ほんとに行方不明のままですからね。そこらへんは、そうそう都合よく行きませんよ!ってことなんでしょうね。村岡伊平治は実在の人物らしいですからね(てか自叙伝らしい)。

宣伝のポスターに脇役として唯一(伊平治の肩に亡霊のように)写っている伊藤博文ですが、最後にちょろっとしか出てきてないし。ほとんどしゃべってもない。
しかも道を外した伊平治に対して、何か言うのかと思ったら、ただのエロオヤジだったし。なんじゃありゃと。
当時は売春婦禁止令が出てなかったのはこのエロオヤジのせいなのか・・・
まあ性格はフィクションかもですが

アフタートーク

実は今日は公演終了後に、演者さんたちによるアフタートークがありました。
マサノ・おかよ役の佐藤あかりさん
村岡伊平治役の小山力也さん
しお子・おしの役の井上薫さん
豚吉役の川井康弘さん
がいろいろ語ってくれました。
僕は、司会のお姉さんのパンストしか記憶にありません。

サイン会

力也さんはホント、律儀な方で、公演終了後にサインやら写真撮影をしてくださいます。
僕もそれを知っていたわけで、色紙とカメラを持って待機。

今回の公演を見ての僕の伊平治に対する感想

総受け

なぜかって、伊平治って
中国へ渡航←儲かるって他人が言ったから。
密偵のお供は仕方ないにしても、
国のため。女郎は国辱←中尉が言ったから。
助けた女郎を売る←子分の提案。
ラブシーンでもしおちゃんに押し倒される始末。

なんというか結局。他人に左右されまくりですね。
テイルズオブアビスのルークみたいな感じですね。「ヴァン先生が言ったから」みたいな。

まあ、そんなわけで力也さんに感想を言ってみたんですが。
力也さんに、
どんな苦境に立っても、負けないっていう草の根魂の持った人なんですよ云々
と長々と熱弁されまして、僕は後ろでたくさん待ってらっしゃるのにいいのかな(^_^;)と思いつつ相槌。
でも確かに伊平治の、どんな状況でも生き残ろうとするところはすごいですね。順応性の早さも異常ですし(^_^;)
まあ何より、そう前向きに受け取れる力也さんがすごいです。

最後にツーショットで写真をお願い(先ほどのパンストのお姉さんに)して帰路へ。